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vol.47 ブラックスワン(上・下)

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点数★★★★★
難度★★★★

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【要約・エッセンス・あらすじ】(「BOOK」データベースより)

歴史、哲学、心理学、経済学、数学の世界を自由自在に駆けめぐり、人間の頭脳と思考の限界と、その根本的な欠陥を解き明かす超話題作。
未来予測を切って捨て、経済学とファイナンス理論を根底から揺さぶり、ベル型カーブでは扱えない不確実性の核心に迫る。

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【目次】(★はおすすめ)

プロローグ ★
第1章  ウンベルト・エーコの反蔵書、あるいは認められたい私たちのやり口
第2章  イェフゲニアの黒い白鳥
第3章  投機家と売春婦
第4章  千と一日、あるいはだまされないために ★
第5章  追認、ああ追認 ★
第6章  講釈の誤り ★
第7章  希望の控えの間で暮らす
第8章  ジャコモ・カサノヴァの尽きない運
第9章  お遊びの誤り、またの名をオタクの不確実性
第10章 予測のスキャンダル
第11章 鳥のフンを探して
第12章 夢の認識主義社会
第13章 画家のあペレス、あるいは予測が無理ならどうする?
第14章 月並みの国から果ての国、また月並みの国へ
第15章 ベル・カーブ、この壮大な知的サギ
第16章 まぐれの美学
第17章 ロックの狂える人、あるいは行けないところにベル型カーブ
第18章 まやかしの不確実性
第19章 半分ずつ、あるいは黒い白鳥に立ち向かうには
エピローグ

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【要約・エッセンス】

人間の知識はとてももろい。何百万羽も白い白鳥を観察して確認してきた当たり前の話が、たった一つの黒い白鳥の発見によって完全に覆されてしまった。
そんなことを起こすのに必要なのは、黒い鳥がたった一羽、それだけだ。

「黒い白鳥」が持つ3つの特徴
1、異常であること
2、とても大きな衝撃があること
3、異常であるにも関わらず、私たち人間はそれが起こってから適当な説明をでっち上げて筋道を付けたり、予測が可能だったことにしてしまったりすること

黒い白鳥の論理では、「分かっている」ことより「分からないこと」の方がずっと大事。

予防のために何かをして高く評価されることはあまりない。
本に書かれることもない貢献をした人たちの犠牲のうえに、歴史の本に名を残した人たちを、私たちは崇め奉る。

歴史に接すると人間の頭に発生する三つの症状
1、分かったという幻想
2、振り返ったときの歪み
3、実際に起ったことに関する情報を過大評価する

過去のデータだけに基づいていくつか結論を引き出すが、過去からは全く予測のつかない大きな変化が起こる。

私たちは〇〇には「いいところがあるという証拠がない」というのを、「いいところなんてないという証拠がある」のと取り違えている。

私たちはいつも法則に飢えている。
要約すればするほど当てはめる法則は強くなり、私たちに世界が実際よりも「たまたま」でないと思い込ませる。

神を信じる人達が、船の遭難にでくわして生き延びた。
しかし、溺れた信者は死んでしまった。
そのおかげで、ちょっと見ただけだと奇跡を信じそうになる。

私たちは分かりやすくて見える結末ばかりみて、分かりにくい・見えない結末は見ない。
でも、そんな見えない結末のほうがだいたいは重要。

私たちがたまたま今日までこうやって生きながらえたからと言って、今後も同じリスクを取り続けるべきだということにはならない。

私たちは、自分の人生に起こる出来事を過大評価する。
私たちは過去の経験を振り返って学ぶことができないのだ。

予測ができないなら、予測ができないことを利用すればいい。

チャンスや、チャンスみたいに見えるものには片っ端から手を出す。
良い方の黒い白鳥に自分をさらしておかないといけない。

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【レビュー】

「黒い白鳥」
予測できない「偶然」の出来事。

この世の中に「偶然」でないことなどあるのだろうか。
呆れ返るほど複雑な要素が絡み合う世界の中で、予測できることなどあるのだろうか。

もともと、キャリアプランだとか将来のあり方なんてものを具体的に決めておくことに疑問を感じていました。
そしてこの本を読んで、その考えはより強くなりました。

「予測」なんて出来ないことを思い知る。
無知の知。

原因から派生する結果はたくさんあるように見えるけど、把握できている原因なんて氷山の一角でしかない。
だからこそ、精一杯生きようじゃないか。

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「ブラック・スワン―不確実性とリスクの本質」についてさらに詳しく

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テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

vol.40 東京大学「ノイズ文化論」講義

<ノイズ>が排除されゆく世界。

異物であるがゆえに持つ美しさ。

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  • 宮沢章夫
  • 発売日 : 2007/07/02
  • 出版社/メーカー : 白夜書房
  • おすすめ度 : (3 reviews)
    2なぜ 「ノイズ」?
    5面白い。
    4ヒルズ族はおたく的手法を普通に身につけた世間様
点数★★★
難度★★★★

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【要約・エッセンス・あらすじ】(amazon 内容紹介より)

「美しい国」「品格ある国家」「格差社会」の陰で排除される〈ノイズ〉とは、なにか。
大好評「80年代地下文化論」に続き、宮沢章夫がまたも東大駒場キャンパスの密室で悩み、思い出しつつ語る「見返りのない講義録」。

ゲスト
岡田斗司夫(オタキング)/原宏之(バブル文化論)/土屋敏男(元・T部長)/足立正生(幽閉者)

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【目次】(★はおすすめ)

第1回  「80年代地下文化論」からあらためて考えたこと
第2回  酒鬼薔薇事件とニュータウン
第3回  対談1 「オタクの終わり」(ゲスト・岡田斗司夫) ★
第4回  えーと……なんの授業をしてるんだろう
第5回  やむにやまれず「外部」に逸脱してしまう者たち
第6回  対談2 「月収一000円の幸福」(ゲスト・腹宏之)
第7回  「異形なもの」に対する眼差し
第8回  それを「ノイズだ」と言うなにものかがいる
第9回  対談3「漂白されるテレビ」(ゲスト・土屋敏男) ★
第10回 少数であることによって不当に排除される者たち ★
第11回 ひどく現在的な貧しさについて
第12回 「排除されたなにものか」にも、つよい純粋さがあるかもしれない
補講  ノイズとしての人間――『幽閉者』をめぐって(ゲスト・足立正生)

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【要約・エッセンス】

<ノイズ>というのものはそもそも異物のようなものであり、なにか「純粋なもの」や「美しいもの」を作ろうとした際に排除されていくもの。
「排除されたなにものか」にもやはり強い純粋さがあるかもしれない、それ自体がべつの美しさを帯びるかもしれない。

ノイズはさまざまな姿をして人の前にあらわれ、そして人はけっしてそれを完全に排除できるわけではない。
人が存在するということは<ノイズ>が存在することと同義である。
なぜなら、人の内部の奥深いところに、そもそも<ノイズ>は存在しているから。

フジテレビとライブドアの一件で、テレビ側がなんて言ったかと言うと、「テレビは公共性があるんだ、だから会社を取るとか取られるという話になったらそれはテレビにそぐわないんだ」と。
ところが、短絡的にテレビの公共性を強く言うと、「どこからも文句が出ないテレビ」になり面白さが失われる。(※ノイズ排除の一例)

インドにはヒジュラっていう階級がある。
それはDNA的には男でありながらなぜか男性器がないという明らかなマイノリティであるにも関わらず神として崇められている。

マイノリティも「発見されてはじめて存在する。」

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【レビュー】

ノイズ。

それは異質なもの。
しかし、異質であるということはそこに何らかの境界が発見されたという証ではあるけれども、その境界による断絶が本質的なものであるのかについては断言できない。

本来世界にはノイズが溢れていたけれども「便利」「清潔」の追求や無意識下における疎外などによってそれらはどんどんと排除されてきた。
その対象はたとえば街の景色であったり神であったり。


全ての対象を隔てているのは、結局後付けされた境界でしかない。
マイノリティは際限なく分化されていく。

ノイズこそが本質であり、その逆も然り。

そこにあるものはなんだ。

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「東京大学「ノイズ文化論」講義」についてさらに詳し


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