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vol.46 サイバーエージェント流 成長するしかけ

社員の終身雇用を目指し独自の制度を打ち出し続けるサイバーエージェント。

その制度を支える「想い」とは

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点数★★★
難度★★★

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【要約・エッセンス・あらすじ】(「BOOK」データベースより)

「21世紀を代表する会社を創る」を目指し、急成長を続けるサイバーエージェント。
同社の社内活性化の取り組みは、ベストセラー『不機嫌な職場』でも紹介されています。

しかしながら、その道のりは決して平坦ではありませんでした。ネットバブルが崩壊し、大量の人材流出が続くなか、同社は社内制度の強化に乗り出します。
離職率30%超を続けたベンチャー企業は、いかにして「働きがいのある会社」といわれるまでになったのか

。社員の「やる気」と「成果」を引き出し、自分も会社も成長させる「しかけ」を探ります。
特別対談として、著者:曽山哲人と監修者:藤田晋による「サイバーエージェントの人事戦略」を収録。

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【目次】(★はおすすめ)

序章   ネットバブル崩壊
第1章  ビジョンと価値観を共有する ★
第2章  社員同士のつながりを強化 ★
第3章  メンバーの自己充足感を高める ★ 
第4章  経営と現場をシンクロさせる
第5章  人も会社も競争の原理で伸ばす ★
第6章  人材を発掘して育てる制度
第7章  社員に報いる「安心」の福利厚生
第8章  将来を担うマネージャーの育成
第9章  優秀な人材を採用する仕組み
第10章 人事が考えていること

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【要約・エッセンス】

社員の定着を妨げた3つの問題
1. ビジョンや価値観の浸透が弱かった
2. 社員同士のつながりが希薄だった
3. 個人への認知や自己肯定感が不足していること

細かいゴールは決めずに、一番面白そうな「21世紀を代表する会社を創る」ことを、ただひとつのゴールにする。
そしてそれを信じる仲間が集まってその実現に向けて精一杯頑張る。
そのような成長のサイクルを、この一つのビジョンが支えてくれています。

当社にはたくさんのグループ会社や事業部がありますが、成果を出し続ける組織に共通しているのは、「ワクワクするビジョンを提示し続ける」ことです。

「個性の尊重」と「チームの一枚岩」をともに実現することが、人事の大きな命題だといえます。

たとえば上司と部下で「共通項が仕事だけ」の場合、会話は非常に淡白で無機質なものになりがちです。
その反対に、上司と部下に「共通項がたくさんある」場合には、話しやすい空気ができます。

コンテストに何度も応募してくるメンバーの顔は、役員も自然と覚えていきます。
当社では、こうした一歩前に出て意思表示をするメンバーのことを「前のめり人材」と呼んでいますが、こうした人材をどれだけ増やすことができるかが、会社の成長を支えるカギといえます。

努力にはきちんと報いて、全社で褒める機会を増やす。
半年に一度、この「努力」と「褒め」のサイクルを回すためにも、挑戦の機会を提供し続けることが大事だと考えています。

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【レビュー】

一言、「うまいなぁ」と。

金銭的なメリットを与える制度と、社員それぞれの自己肯定感の向上を促す制度のバランスがとてもいい。
最初に社員の定着を妨げた3つの問題をあげているわけですが、それぞれに対してどのようにサイバーエージェント社が対応していったのかが分かるようになっています。

サイバーエージェント社は「21世紀を代表する会社を創る」という、とても抽象的な目標を掲げており、それについての批判も多くあるらしいです。

しかし、僕は長期的な目標は抽象的であるべきだと考えます。
なぜなら、変化の激しい現代において、具体的に10年後の目標を掲げたとしてもそれは形骸化してしまうどころか足かせになってしまう可能性が高いと感じるからです。

「あるべき姿」を設定しておけば、たとえば1年後をゴールにしてそこから具体的な行動目標を落とし込んだとしても、それが近視眼的なところに落ち着いてしまうことはない。
その上で大事なのは、「いかに良い目標設定をできたのかどうか」ではなく、「それをやり切ることができたかどうか」であると感じます。

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「サイバーエージェント流 成長するしかけ」についてさらに詳しく

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vol.44 渋谷ではたらく社長の告白

サイバーエージェントの代表取締役社長が語る自らの半生。

成功の裏に潜む苦悩とは

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点数★★★
難度★★★

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【要約・エッセンス・あらすじ】(本書裏表紙より)

二十一世紀を代表する会社を作りたい――。

高校生の時に抱いた起業の夢は、サイバーエージェントの設立により実現した。
しかし、社長になった彼を待っていたのは、厳しい現実だった。

ITバブルの崩壊、買収の危機、社内外からの激しい突き上げ……。
孤独と絶望、そして成功のすべてを赤裸々の告白したノンフィクション。

夢を追う人必読の書。

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【目次】(★はおすすめ)

プロローグ
一章 裏切り、それでも手放せなかった夢
二章 ゼロからの起業
三章 ネットバブルの波に乗る
四章 バブル崩壊、孤独と彷徨
五章 ランナーズ・ハイ
あとがき

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【要約・エッセンス】

サボろうと思えばいくらでもサボれました。
でも仕事を始めたばかりでへこたれてなんかいたら、到底経営者になんてなれない。

当時の私は、自分は頑張っているという感覚すらありませんでした。
それほど夢中になって仕事にハマっていたのです。

「父親と同じ仕事人間じゃないか」
そんな風に言われたことがあります。
しかし私は、自分の将来に対する先行投資だと考えていました。

「前進あるのみ」
もうそれ以外のことへの興味はなくなりました。

採用力は競争力だ。

プライドを傷付けられようが、理不尽なことを言われようが、謙虚に、忍耐強く、何があっても絶対にキレないこと。

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【レビュー】

数年前に読んだ本でしたが、藤田晋氏、そしてサイバーエージェントという企業に興味を持ったため再読。

はじめてこの本を読んだ時には「なんて計画性のない人なんだ」と感じ、正直、尊敬することはできませんでした。
ですが、改めて読んで感じたのは藤田氏は「やり遂げている」ということ。

「ネットバブルに上手く乗っただけ」という批判をする人もいるようですが、その流れに乗ることが難しいことは当時のIT企業が死屍累々となっていることからも分かります。
客観的な意見を述べることは簡単ですが、それはあくまで「客」の意見であり苦難を正面から受け止め続けている実行者の意見ではありません。

実行こそに価値があるということ。
周りの意見に屈して信念を曲げることなくやり遂げることの尊さ。

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vol.41 ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件

「優れた戦略とは思わず人に話したくなるような面白いストーリーだ。」

企業が利益を生むために本当に必要な戦略とは。

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  • 楠木 建
  • 発売日 : 2010/04/23
  • 出版社/メーカー : 東洋経済新報社
  • おすすめ度 : (29 reviews)
    5文句なし。これまでの悩みが解決した。
    5競争戦略という分野に新しい解釈をもたらしてくれた
    3読み物としては面白いが、経営者にはいまいち役立たない
    5素晴らしいストーリー
    5戦略論の名著
点数★★★★★
難度★★★

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【要約・エッセンス・あらすじ】(amazon 内容紹介 より)

大きな成功を収め、その成功を持続している企業は、戦略が流れと動きを持った「ストーリー」として組み立てられているという点で共通している。
戦略とは、必要に迫られて、難しい顔をしながら仕方なく作らされるものではなく、誰かに話したくてたまらなくなるような面白い「お話」を作るということなのだ。

本書では、多くの事例をもとに「ストーリー」という視点から、究極の競争優位をもたらす論理を解明していく。
刊行後3カ月にして 増刷続々。すでに戦略論の古典になりうる実力を備えた一冊。

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【目次】(★はおすすめ)

第1章 戦略は「ストーリー」
第2章 競争戦略の基本論理 ★
第3章 静止画から動画へ
第4章 始まりはコンセプト
第5章 「キラーパス」を組み込む ★
第6章 戦略ストーリーを読解する
第7章 戦略ストーリーの「骨法十0ヵ条」

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【要約・エッセンス】

ビジネスの8割は理屈では説明が付かないにしても、2割はなんらかの理屈で動いている。
そのため、逆説的に「理屈じゃないけど理屈が大切」となる。

ストーリーとしての競争戦略とは個別の要素の間の因果関係や相互作用を重視した視点によるもの。
戦略をストーリーとして語るということは、「個別の要素がなぜ齟齬なく連動し、全体としてなぜ事業を駆動するのか」を説明するということ。

ストーリーとしての戦略とはアクションリストやベストプラクティスなどの静止画的な戦略ではなく、全体を文脈として捉えた動画的な戦略のこと。

筋の良い戦略ストーリーを構築するためには本質的な顧客価値をえぐり出すコンセプトが必要。
コンセプトとは「本当のところ、誰に何を売っているのか」という問いに答えること。

業界におけるポジショニングによる差別化と、組織能力による差別化は全く異なる。

ストーリーの本質は「部分の非合理を全体の合理性に転化する」こと。
ストーリーに基づいた部分の非合理を組み込むことによって、比較優位の持続が可能となる。

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【レビュー】

この本は、コンセプトを実現するためのストーリーに基づいた全体最適化戦略について書かれた本です。
お気づきの方もいるかと思いますが、以前このブログでも紹介した「ザ・ゴール」と類似しています。

本書で扱われているテーマは戦略論であり、「ザ・ゴール」において扱われているのは生産工場における利益向上。
一見異なるテーマではあるけれども、共通しているのは全体の文脈で目標を達成するという部分。

内容はどちらの本も素晴らしいものなので、
ザ・ゴールを気に入った方は本書を、そして本書に感銘を受けた方には「ザ・ゴール」も併せての読書をお薦めします。

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ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件についてさらに詳しく

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