スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

vol.24 チャイナ・アズ・ナンバーワン

ジャパン・アズ・ナンバーワンからチャイナ・アズ・ナンバーワンへ。

大国の現状、抱える課題とは。

ーーーーーーーーーー

  • 関 志雄
  • 発売日 : 2009/09/25
  • 出版社/メーカー : 東洋経済新報社
  • おすすめ度 : (5 reviews)
    4あとがきは日本人なら必読
    1信頼を裏切る本です
    5増長し不遜な現代の日本人には良い教材だ
    2データは豊富だが、内容は賛同しかねます。
    4豊富な統計数字で中国経済の現況を総覧できる本

点数★★★★
難度★★★★

ーーーーーーーーーー

【要約・エッセンス・あらすじ】(amazon 内容紹介より)

GDPの規模で見れば、2010年に中国が日本を抜き、「第2の経済大国」となる可能性が極めて高い。
それどころか、将来の米中逆転の可能性すら視野に入ってきている。
中国が世界の中の1位、または上位となっている統計データを数多く紹介しながら、世界経済に生じている底流の変化を明らかにする。

ーーーーーーーーーー

【目次】(★はおすすめ)

序章  先進国に先駆けて回復する中国─世界的金融危機を乗り越えて

第1章 世界一の高成長─改革解放の光と影
第2章 世界一の輸出大国─進む貿易構造の高度化
第3章 世界一の鉄鋼と自動車生産─産業の中心は軽工業から重工業へ
第4章 世界一の大銀行─進む金融改革
第5章 世界一の計上収支黒字─未完の人民元改革
第6章 世界一の外貨準備高─始まったドル離れへの模索
第7章 世界一の人口大国─労働力過剰から不足へ
第8章 世界一の温室効果ガス排出国─深刻なエネルギー・環境問題
第9章 世界一のGDP大国へ─一党独裁の終焉と台湾との統一も視野に

日本経済活性化への提言─ナンバーワンとなる中国とどう向き合うか

ーーーーーーーーーー

【要約・エッセンス】

・序章  
中国は世界経済危機の中で、四兆元に上る内需拡大策を中心とした景気対策により、8%という成長目標を達成する。
中国は8%という経済成長率を維持できない場合失業者が溢れるとされているが、農業部門が雇用のセーフティーネットとしての役割を果たし、1998年から1999年に二年連続して成長率が8%を割った際にも混乱は起きなかった。
外需に変わり内需が成長の牽引役となっている中国は、世界的金融危機を乗り越えその存在感をさらに増している。

・第1章
1979~2008までの30年間において中国の平均成長率は9.8%という世界一の高水準に達していた。
その中での格差が拡大を問題とした政府は、効率一辺倒から公平重視への軌道修正を目指し「調和の取れた社会」の構築を目標として掲げている。
しかし、既得権益者の抵抗に遭って多くの改革が「総論賛成、各論反対」という状態に陥っている。
このような問題を解決するために、政府はこれまでの漸進的改革から急進的改革への移行を進めている。

・第2章
改革解放以来、中国体外貿易は量的な拡大とともに構造も高度化し、中国は素手に世界一の輸出大国となっている。
貿易大国としての中国の台頭は日本をはじめとする中国と補完する先進国にとっては大きなメリットだが、ASEANなどの新興工業国は中国との競争を強いられる。
先進国においても産業調整は余儀なくされ、中国との貿易摩擦が懸念されている。
ただし、中国との先進国の関係は補完的側面が強く競合している業種が限られているため、摩擦も限定的にとどまるであろう。

・第3章
中国では改革解放以来、直接投資の増大をテコに工業家を進め、大きな成果をあげている。
鉄鋼生産量では世界最大となった中国だが産業配置が非合理的であるなどの課題を抱えているため、再編策や技術革新策による鉄鋼産業のさらなる飛躍が期待されている。
自動者産業の発展モデルには韓国モデルとも言うべき自首開発型とブラジルモデルとも言うべき外資主導型の二つがあるが、中国の自動者産業はすでに自動車モデルへと収斂されているように思われる。
今後、自動車メーカーの独自ブランドの確立をおこない、各種自動車サービス業が発展することによって中国は真の自動車強国となりうるだろう。

・第4章
中国では政府の過剰な干渉により国民の貯蓄を最も収益性の高い投資に誘導できなかった時期があるが、近年では主要な国有商業銀行が株式制改革と株式市場への上場を経て、業績が大幅に改善している。
資本市場も非流通株を流通株に転換させる改革により資金調達と運用の場としての機能が強化されており、今や時価総額ベースで中国の帯刀は銀行は世界トップ3を占める。
今後の課題としては、透明性の確保・様々な投資ニーズへの拡大などがあげられている。

・第5章
近年、中国の国際収支黒字の拡大とそれに伴う外貨準備の急増に象徴されるように、人民元は上昇圧力にさらされている。
それを背景に、中国は2005年7月に人民元改革を行い、変動相場性への第一歩を踏み出した。
中国が直面している為替政策を巡る内外環境は、1970年代初めの日本と類似しているため、当時の日本に対する国際収支黒字の増大とそれに伴う外貨準備の累積の弊害に関する指摘などは、現在の中国にもそのまま当てはまる。

・第6章
中国の国際収支黒字の拡大と外貨準備高は、2006年に日本を上回って世界一の規模になった。
その大半はドル建て資産で運用されているが、米国の金融危機が深刻化したことで高いリスクが指摘されるようになった。
これを背景に中国は素手に、投資対象を米国債から他の資産に分散しながら人民元の国際化を推進し、IMFのSDRをドルに変わる国際準備通貨にしようと模索を始めている。

・第7章
「一人っ子政策」によって、そのツケが回ってくるという形で高齢化社会が近づいてきている一方で、農村から都市部への労働力の移動が進んでいる。
さらに、近年では沿海地域における出稼ぎ労働者の供給が減少してきたことから、中国は急速に労働力過剰から不足への状況に変わろうとしている。
今後の課題としては高成長を維持していくためには、投入量の拡大による成長から生産性の上昇による成長に転換しなければならない。

・第8章
中国はすでに米国に次ぐ世界第二位のエネルギー消費大国になっているが、年間一人あたりの消費量では先進国に比べるはるかに低いため、今後のCO2排出量はさらに増える可能性が高い。
中国はエネルギーの大量消費に伴うエネルギー価格の上昇と環境の悪化に歯止めをかけるために、中国政府はエネルギー戦略の重点を、供給の確保から省エネルギー化にシフトしている。
また、従来の投入量の拡大による「粗放型」成長戦略から「集約型」成長戦略への転換によって、
高成長を持続させることがエネルギー・環境問題に対して急務となっている。

・第9章
中国政府は社会主義国家にもかかわらず、格差が存在している状況を、「社会主義初級段階論」をもって説明しようとしている。
つまり、まず国家としての生産能力を向上させた後に社会主義国家に移行しようというものである。
民主化については総論賛成・各論反対の状態が続いているが、中国と世界の共存共栄を考えれば、
平和的な民主主義への移行が中国政府の目指すべき道と言える。

・終章
改革を成功させるには、旧体制を破壊するよりも新体制を育成する方が戦略的に有効である。
日本は自国の強みと弱みを把握し、中国との貿易関係を築いていかなくてはならない。
ーーーーーーーーーー

【レビュー】

飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続ける中国。
この本では様々なデータや経済学の知識を用いることによって、色々な側面から現在の中国を分析しています。

この本の中で指摘されているのは日本と中国とは決して対立する関係ではなく、それぞれが補完し合うことによって高め合うことができるというもの。
両国が色々なしがらみを乗り越えて経済的にも政治的にもよりよい関係を築くためには、官主導の交流だけでなく国民それぞれが外交官であるという自覚を持つ必要を感じる。

そのきっかけはなんでもいい。
違いを知り、認め合うことでこそ初めて理解し合うことができる。

ーーーーーーーーーー

「チャイナ・アズ・ナンバーワン」についてさらに詳しく

読書・名著ランキングTOPページはこちら
過去の名著・気になる本の読書ランキングはこちら


スポンサーサイト

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

vol23 Me2.0 ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」

これからの時代に不可欠な、インターネットを利用したセルフブランディング本。

いかにして自身のブランドを高めていくのか。

ーーーーーーーーーー

  • ダン・ショーベル, 土井英司, 伊東奈美子
  • 発売日 : 2010/04/29
  • 出版社/メーカー : 日経BP社
  • おすすめ度 : (18 reviews)
    4覚悟必至!これはかなり時間のかかる本。
    2パーソナルブランディングが一般人にどれだけ浸透するのか?
    2賛否が別れる本だと思います。
    3ソーシャル時代のブランド戦略
    5ブランディングをこれから始める方にオススメ。理屈と方法、マインドがわかる

点数★★
難度★★★

ーーーーーーーーーー

【要約・エッセンス・あらすじ】(amazon 内容紹介より抜粋)

大ベストセラーとなった『FREE』が、これから勝者になるための企業戦略を説いた本だ
とするならば、この『Me2.0』は、これから勝者になるためのパーソナルブランディング戦
略を説いた本だ。
この本は来たるべき「ダイレクトコミュニケーション」の時代を予言した本なのである。
―― 土井 英司 「監修者あとがき」より

ーーーーーーーーーー

【目次】(★はおすすめ)

・第1部 Me2.0の時代
第1章  「あなた」というブランド
第2章  職場を牽引するY世代
第3章  自分のキャリアの指揮官になれ!
第4章  ネットはパーソナルブランディングの最大の武器
・第2部 思い通りのキャリアを作る四ステップ
第5章  ステップ① 自分ブランドを見つける
第6章  ステップ② 自分ブランドをつくる
第7章  ステップ③ 自分ブランドを伝える
第8章  ステップ④ 自分ブランドを管理する
・第③部 Me2.0は始まっている
第9章  起業家度診断テスト
第10章 Me2.0の成功者たち

ーーーーーーーーーー

【要約・エッセンス】

新しい世界を切り開いていくのは、自信と意欲にあふれ、新しいテクノロジーを使いこなす能力を持ち、強力な自分ブランドを作ることで自分を打ち出し、目標を達成しようとしている人々だ。
テクノロジーのおかげで、一般人でも巨大ブランドに引けを取らない成果を上げられるようになった。
ブランディングは個人にも大きな成功のチャンスをもたらす。

自分ブランドを育てるためには三つの力、すなわち文章力、会話力、技術力が欠かせない。
コミュニケーション手法の中でも、特に重要なのは「書く」ことだ。

どんなに素晴らしいブランドを作ろうと、適切なオーディエンスに認知してもらえなければ成功はない。
そのための手段としてブログや、facebook・LinkedInなどのSNS、メール、ビデオ履歴書などがある。

ブログのコツ
・テーマに情熱を持つ。
・神泉なコンテンツを頻繁に投稿する
・他のブログを読み、コメントを残す。
・自分と同じことに情熱を持っているブロガーと交流する
・正直かつオープンな態度で読者と接する。

ーーーーーーーーーー

【レビュー】

期待度が高かっただけに、正直ちょっとがっかりしました。
ネットを活用したパーソナルブランディング術という触書ですが、色々な情報が少しずつ述べられていて雑多なものになっている印象。

たとえば自分ブランドをどのように作っていくのかの章において「面接でよく聞かれる質問集」が載せられていたり、自分ブランドを伝える手段としてイベントを開こう!と述べられていたり。
セルフブランディングのための包括的手段について書かれた本だ、と言われればそれまでなんですが、タイトルを見てこの本を読んだ方にとっては期待はずれの結果に終わってしまう可能性は高いと思います。

パーソナルブランディングに関する本を読んで感じるのは、結局大切なのは見せ方ではなくいかに自分自身を高めていくかということ。
パーソナルブランディングとは、あくまで自分自身の方向性や行動を判断する際に参考にするため、また、自分自身を客観的に観察するための考えに過ぎません。

確かに見せ方は大事だけれども、結果を残せば嫌でも注目を浴びるんだからそこにだけフォーカスするのは間違い。

ーーーーーーーーーー

「Me2.0 ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」」についてさらに詳しく

読書・名著ランキングTOPページはこちら
過去の名著・気になる本の読書ランキングはこちら



テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

vol.22 古典落語

「寿限無」「時そば」「目黒のさんま」がどんな話かちゃんと話せますか?

日本文化を代表する古典落語の総集編

ーーーーーーーーーー

  • 興津 要
  • 発売日 : 2002/12/10
  • 出版社/メーカー : 講談社
  • おすすめ度 : (8 reviews)
    5本当のお笑いを求めて
    4至高の舞台芸術を読む
    5ほぼ素人ですが、面白かったです
    4切っ掛け
    5古典落語の品性ある住人

点数★★★★
難度★★★

ーーーーーーーーーー

【要約・エッセンス・あらすじ】(「BOOK」データベースより抜粋)

大衆芸能を文庫で読む
ことばが踊る至高の話芸

人情の機微、人生の種種相を笑いの中にとらえ、庶民の姿を描き出す言葉の文化遺産・古典落語。

本書は明治~昭和の速記本をもとに、先人の名人芸によって磨き上げられ、伝えられてきた至高の話芸を、完全に再現する。
「目黒のさんま」「時そば」「寿限無」などを21編を収録。

ーーーーーーーーーー

【目次】(★はおすすめ)

明鳥
三人旅
厩火事
千早振る
そこつ長屋
三方一両損
たがや
居残り佐平次
目黒のさんま
小言幸兵衛
道具屋
時そば
芝浜
寿限無
三枚起請
崇徳院
野ざらし
青菜
らくだ
がまの油
子別れ
落語の歴史

ーーーーーーーーーー

【レビュー】

日本文化の粋とも言える古典落語を21編集めた本書。

落語は聞いてこそその面白みが最大限発揮されるものだとは思います。
ですが、文字にすることによって噺の中でふんだんに用いられる言葉遊びを噛み締めながら楽しむことも可能です。

本書にまとめられている落書について「聞いたことあるけど詳しく知らない」というものが多かったので読めてよかった。
グルーバルだなんだとのたまう前に、まずは自国の文化を知らなきゃいけない。

自己を規定することによって初めて他者を認識出来ると考えているので、この本によって自分のルーツを改めて確かめられた気がしています。

個人的に面白かったのは笑いあり人情ありの「子別れ」
いつか寄席にも行ってみたいなぁ。

ーーーーーーーーーー

「古典落語」についてさらに詳しく

読書・名著ランキングTOPページはこちら
過去の名著・気になる本の読書ランキングはこちら

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

カテゴリ
サイト内検索
カスタム検索
RSSリンクの表示
最新記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。