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vol.19 動的平衡

生命はなぜそこに宿るのか。

分子からみるヒトの命。

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  • 福岡 伸一
  • 発売日 : 2009/02/17
  • 出版社/メーカー : 木楽舎
  • おすすめ度 : (45 reviews)
    5生命の営みの理解の整理に最適
    3放談と割り切れば面白い
    5不二
    4生命について、自分で考えるためのよい材料をもらいました。
    1残念

点数★★★★
難度★★★★

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【要約・エッセンス・あらすじ】(「BOOK」データベースより抜粋)

生命とは、絶え間ない流れの中にある動的なものである。
哲学する分子生物学者が問う「命の不思議」。
今まで体験したことのないサイエンス・ストーリー。

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【目次】(★はおすすめ)

プロローグ 生命現象とは何か
第1章 脳にかけられた「バイアス」 ★
第2章 汝とは「汝の食べた物」である
第3章 ダイエットの科学
第4章 その食品を食べますか?
第5章 生命は時計仕掛けか?
第6章 ヒトと病原体の戦い
第7章 ミトコンドリアミステリー ★
第8章 生命は分子の「淀み」 ★
あとがき

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【要約・エッセンス】

人間の記憶とは古い順に並んでいるのではなく「想起した瞬間に作り出されている何ものか」
懐かしいものがあるとすれば、それは過去が懐かしいのではなく、今、懐かしいという状態にあるにすぎない。

年を取ると1年が早く感じるのは、時間の長さは絶対的なものであるにかかわらず自身の生命の回転(代謝)速度は減速するため。

二十世紀的な見方を採用すれば、「生命とは自己複製可能なシステムである」という答えが得られるが、これは「生命の可変的ゆえに持続性を持つ」という極めて重要な特性が上手く反映されていない。
私達の生命を構成している分子は、例外なく絶え間ない分解と再構成のダイナミズムの中にある。

生体を構成している分子は全て高速で分解され、常に作りかえられている。
つまり、私達の身体は通り過ぎつつある分子が、一時的に形作っているものに過ぎない。
生命とは、変化ゆえの平衡状態にあるシステムである。

形あるものは全て壊れていくため、生命はそれに抗うために自らを壊し、そして再構築するという方法を選択した。
衰退と再構築の秩序が保たれなくなったときに死は訪れる。

なんらかの不調の目立つ箇所に単一の原因を求め単一の有効成分に救いを求めようとするのは悪しき方法である。
人間は総合的な平衡状態によってその生命を保っているのだからそこに意味はない。

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【レビュー】

分子レベルから生命を分析してみましょう、っていう本。
目次からも分かるように色々な話がオムニバス形式で盛り込まれています。

個人的に一番おもしろかったのは最後を飾る第8章。
この本のテーマである「生命とはなぜそこに宿るのか」っていうところにフォーカスした段落で、この部分に対する回答を求めるだけなら正直に言ってここだけ読めば十分。

この本で述べられてるのは動的な平衡状態、つまり常に変化し続けるバランスによって生命は維持されているってことなんですけど、これは生命以外に対しても応用することが可能であると感じた。
たとえばそれは「現状維持は後退である」っていう言葉が表すようなものであるし、多様なベクトルを自己の中に組み入れることによって推進力が増す、っていうことでもある。

「生きるために、生まれ変わる」

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「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」についてさらに詳しく


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